ビジホ勢力図:東日本と西日本で首位が変わる【当サイト集計】

- 東日本の最多はルートイン、西日本の最多は東横INN。首位が地域でそっくり入れ替わります
- 収録1,933軒の約64%が東日本に集中。東京圏の厚みがそのまま軒数に出ています
- 私鉄系(京急EX・京王・西鉄)は完全に地元密着。チェーン分布は地域を映す“ものさし”になります
いつもの出張先では「駅前のあのチェーン」で予約が決まるのに、行き先が変わった途端に土地勘が効かなくなる——そんな経験はないでしょうか。じつはビジネスホテルのチェーンは、全国どこでも均一に分布しているわけではありません。
この記事では、当サイトに収録しているチェーンビジネスホテル1,933軒(2026年7月時点・当サイト集計)を東日本と西日本に分け、「どのチェーンがどちらで強いのか」をデータで見ていきます。東西の境目は、便宜的に愛知県以東を東日本/三重県以西を西日本としました。
まず全体像:収録軒数は「東6:西4」
1,933軒の内訳は、東日本1,238軒・西日本695軒。割合にするとおおよそ64:36で、東日本にやや偏っています。これは意外というより順当で、東京圏という巨大なマーケットがそのまま軒数の厚みになっているためです。東京都のビジホ一覧を開くと、都心に密集する様子がひと目でわかります。
そのうえで面白いのは、この「東6:西4」という土台の上で、チェーンごとに東西の偏りが大きく違うことです。全体より東に寄るチェーンもあれば、逆に西で存在感を増すチェーンもあります。
東日本の首位はルートイン、西日本は東横INN
東西それぞれで軒数の多いチェーン上位5つを並べると、トップが入れ替わります。
| 東日本 トップ5 | 西日本 トップ5 | |
|---|---|---|
| 1位 | ルートイン(241軒) | 東横INN(131軒) |
| 2位 | 東横INN(220軒) | ルートイン(96軒) |
| 3位 | アパホテル(191軒) | アパホテル(95軒) |
| 4位 | スーパーホテル(103軒) | スーパーホテル(77軒) |
| 5位 | ホテルリブマックス(103軒) | ホテルリブマックス(58軒) |
※ 2026年7月時点・当サイト収録データの集計値です。
東日本で頭ひとつ抜けるのがルートインです。地方都市やロードサイド型の店舗が多く、東日本では全体の約72%が集中しています。一方の東横INNは都市の駅前に強く、西日本では逆転して首位に立ちます。東横INNは東西の比率が63:37と全体の64:36にほぼ一致していて、もっとも「全国均一」に近いチェーンと言えます。大阪や福岡といった西日本の都市駅前が、その主戦場です。
私鉄系チェーンは「地元」をそのまま映す
東西差がもっとも極端に出るのが、鉄道会社系のチェーンです。母体となる私鉄の営業エリアに素直に沿って店舗が並ぶため、分布がほぼ“地元地図”になります。
| チェーン | 東日本 | 西日本 |
|---|---|---|
| 京急EXイン | 12軒 | 0軒 |
| 京王プレッソイン | 10軒 | 0軒 |
| 相鉄フレッサイン | 35軒 | 11軒 |
| 名鉄イン | 9軒 | 1軒 |
| 西鉄イン | 2軒 | 5軒 |
※ 2026年7月時点・当サイト集計。
京浜急行の京急EXイン 品川・新馬場駅北口や京王電鉄系のチェーンは、当サイト収録分では西日本にゼロ。文字どおり首都圏専門です。対して西日本鉄道の西鉄イン天神は福岡が地盤で、西日本に軒数が偏ります(東京にも出店はあります)。名古屋鉄道の名鉄インは愛知中心なので、今回の区分では東日本側にほぼ収まりました。福岡県のビジホ一覧を見ると、西鉄インが街に溶け込んでいるのがわかります。
西で存在感が増すチェーンもある
大手が軒並み東寄り(全体が64:36なので当然といえば当然)のなかで、逆に西日本で比率が高まるチェーンもあります。岡山発祥のベッセルは東37:西63と全体の傾向を反転させ、ベッセルホテル倉敷のように中国・九州エリアで厚みがあります。JR西日本系のヴィアインも東42:西58と西に寄ります。大阪発祥のスーパーホテルも、大手のなかでは比較的西日本の比率が高めです。
こうして見ると、チェーンの分布は「その会社がどこで生まれ、どの鉄道・地域と結びついて育ったか」の履歴書のようなものだとわかります。
行き先エリアで「多いチェーン」の見当がつくと、宿さがしのスピードは上がります。当サイトのマップは右上のチェーン絞り込みで見たいチェーンだけを表示できるので、まず地域の“地力があるチェーン”から当たっていくのが効率的です。
まとめ
- 東日本の首位はルートイン、西日本は東横INN。同じ「定番」でも地域で顔ぶれが変わります
- 収録1,933軒は東6:西4。東横INNはその比率にもっとも近く、全国均一型です
- 私鉄系は完全に地元密着(京急・京王は首都圏専門、西鉄は福岡地盤)
- ベッセル・ヴィアイン・スーパーホテルなど、西で存在感を増すチェーンもあります
出張先が決まったら、その地域で強いチェーンから探すと空室に当たりやすくなります。まずはマップで行き先の“勢力図”を眺めてみてください。
※ 本記事の軒数・比率は2026年7月30日時点の当サイト収録データ(1,933軒)の集計値です。東西の区分は愛知県以東を東日本・三重県以西を西日本とした便宜的なものです。掲載チェーン・店舗は今後拡大する場合があり、実際の分布とは差が生じることがあります。設備・サービス・料金は各ホテルの公式サイト・予約サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 東西の境目はどう決めていますか?
A. この記事では便宜的に、愛知県までを東日本、三重県から西を西日本としています。中部地方をどちらに含めるかで数字は多少変わるため、あくまで傾向を読むための区分とお考えください。
Q. 軒数はどこから集計していますか?
A. 当サイトが収録しているチェーンビジネスホテル1,933軒(2026年7月時点)を、住所の都道府県で東西に振り分けて集計しています。収録対象の拡大にともない数値は更新されます。